クリスマスキャロルってどんなおはなしなの?
クリスマスが近づいてくるとクリスマスキャロルのことを思い出す人もいるのではないでしょうか?
我が家では小さいころクリスマスキャロルのお話を良く寝る前に聞いていました。
しっかりと教訓のある話なので「お利口さんにしていないとサンタさんがやってこないよ?」とお子さんをおどすよりも効果があるかもしれません。
実際私はこのお話を聞くたびに、人にやさしくすること、わがままにならないことは大切だなと感じていました。
もし一度も読んだことが無い人がいるなら是非読んでほしいお話なのです。
まずはあらすじをご紹介しますので、詳しくは原作を読んでくださいね。
クリスマスキャロルとは?
クリスマスキャロルはイギリスの文豪ディケンズの中編小説で1843年に出版されました。
作品の中では金の亡者である主人公のスクルージがクリスマスイブに不思議な体験をして改心するという流れになっています。
初老の男性スクルージは冷酷無慈悲でエゴイストで守銭奴という人間としてのあたたかみは一切ない男でした。
共同経営者のマーレイが亡くなった時も布施を渋り、マーレイがあの世で困らないようにと置かれた冥銭まで持ち帰るような非道さでした。
あるクリスマスイブの夜、マーレイの亡霊がスクルージの元を訪ねます。
同じように守銭奴であったマーレイは、自分の死後の悲惨さを見せ、スクルージには改心するようにすすめます。スクルージの前に3人の精霊があらわれ、過去、現在、未来を見せるのです。
過去のクリスマスの精霊が見せたものは?
過去の精霊はまずスクルージがまだ夢を持っていた少年時代を見せてくれます。
次は初めて雇い主となったフェジウィグさんです。
クリスマスパーティーに招待してくれるなど、親切にしてもらった思い出がよみがえります。
さらに青年時代になり当時将来を約束していた恋人ベルが現れます。
しかしベルはスクルージが自分よりもお金を大事に思っている事に気づき、離れてしまうのです。この光景に耐えられなくなったスクルージは過去のクリスマスの精霊が見せてくれた光景をかき消してしまいます。
現在のクリスマスの精霊が見せたものは?
現在のクリスマスの精霊はスクルージに温かい家庭でクリスマスを祝っている家族を見せます。
まずは従業員のクラチット家では貧しいながらもささやかな愛で結ばれた家庭を見せます。
そしてスクルージをクリスマスの夕食に招くことが出来なかったことを悔やんでいる甥の姿も見せます。
さらにクラチット家の末っ子が足が悪く、長くは生きられないと聞いたスクルージはうろたえますが、以前スクルージの元に寄付を頼みに来た人に「余分な人口が減ってちょうど良い」などと言ったことを精霊から聞かされます。
未来のクリスマスの精霊が見せたものは?
未来のクリスマスの精霊はスクルージの悲惨な未来を見せます。
スクルージが見る未来の光景の中には自分がいません。
ただ評判の悪い男が死に、近所の人が悲しむどころか喜んでいるのです。
シーツに包まれただけの無残な死体から人々は服をはぎ取ります。
さらには彼の家から金目の物をすべて運び出すのです。
その死には一切の尊厳がない扱いでした。
ここでようやく未来のクリスマスの精霊は亡くなった男の墓石を見せるのです。
刻まれている名前はスクルージのものでした。
翌朝目覚めたスクルージは甥とクリスマスを過ごし、クラチット家にはごちそうなどを贈ります。この日を境にスクルージは変わったのです。クリスマスの奇跡がもう一度スクルージの心に愛を運んでくれたのでした。
クリスマスキャロルを幼いころ聞かされた時、自分だけが得をする生き方ではいつかほかの人を不幸にしてしまうんだな、そして他の人の不幸は自分まで不幸にするんだなと感じたのを覚えています。
みなさんも独善的になっているかな?と感じたら一度クリスマスキャロルを読んでみませんか?
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